新年に向けて、玄関に飾る「しめ飾り」。
また良い一年を過ごせるよう、年神様を呼ぶための重要なアイテムですよね。
パッと見て気に入ったもの・価格で判断したものを何気なしに飾っている
そういったご家庭も多いかと思います。
しかし、しめ飾りにはいくつかの種類があることをご存じでしょうか?
それぞれに込められた意味を理解して飾らないと、思うような一年を過ごせない…
といったことになってしまうかもしれません。
今回は、しめ飾りの種類にはどういったものがあるのか、そしてそれらにはどんな意味が込められているかについて解説していきます!
あなたのご家庭にあったしめ飾りを選んで、より良い一年を迎えてみてくださいね。
しめ飾りの種類は大きく分けて4種類ある
お店で並んでいるしめ飾りを見ていると、かなり多くの種類があるように感じますが
大きく分けると、しめ飾りにはたった四種類しかないのです。
しめ飾りの種類① 梅の花
梅の花が飾りつけられたしめ飾り … 出世を意味する
春の花として知られる梅の花。
春になると、桜よりも早く目にするかと思います。
梅の花は春を先駆けて咲く様子から、他のものより先に出て結果を出す
いわゆる「出世」の象徴とされています。
次の年に進学や就職を控えている。
来年はもっと仕事を頑張って出世を狙っている。
そういった方がいるご家庭では、梅の花が彩られたしめ飾りを飾ることで
新年がより良いものになることでしょう。
しめ飾りの種類② 裏白(うらじろ)
裏白が飾り付けられたしめ飾り … 長寿を意味する
裏白(うらじろ)という植物は、その名の通り裏面が白くなっていることが特徴です。
その裏が白い様子をご年配の方の白髪に見立てているとのこと。
白髪になるまで長生きしますように、という願いが込められています。
ご年配の方がいるご家庭では、裏白が飾り付けられたしめ飾りを用意することで
また一年、家族全員笑顔で過ごすことで出来るでしょう。
しめ飾りの種類③ ゆずり葉
ゆずり葉が飾り付けられたしめ飾り … 子孫繁栄を意味する
ゆずり葉は、新しい葉が出てきたときに、前の葉がそれを譲るように落ちることから
その名前が付けられています。
その様子が、親が子を大切に育てて家系が続いていく様子に類似していることから
ゆずり葉には子孫繁栄の意味が込められています。
来年は子供を授かりたい、または孫の顔を見たいと願うご家庭では
ゆずり葉が付いたしめ飾りを飾ることで、希望のある一年になることでしょう。
しめ飾りの種類④ 橙(だいだい)
橙(ダイダイ)が飾り付けられたしめ飾り … 商売繁盛を意味する
みかんの仲間である「橙(ダイダイ)」。
その実は、何と3年もの間落ちることはなく実り続けると言われています。
その様子が、お店が廃ることなく代々繁盛していく様子に繋がることから
橙(ダイダイ)が付けられたしめ飾りには、商売繁盛の願いが込められているのです。
何か商売をされていて、これからも繁盛を望むご家庭では
橙の付いたしめ飾りを飾ることで、安定した商売をすることが出来そうですね。
このように、4種類にはそれぞれ違った意味が込められています。
あなたが次の一年をどう過ごしたいか?何を望むか?
そういったことをよく考えたうえで選ぶといいでしょう。
しめ飾りの金額が違うのには意味があるのか
お店でしめ飾りを買うときに、安いものから驚くほど高いものまで
数多くの種類が並んでいることに戸惑うかと思います。
ですが、しめ飾りの恩恵は形・値段では変わらないと言われています。
次の年に何か大きな望みがあるからといって、大きなサイズで高額なしめ飾りを買う必要はないのです。
それよりも、4種類の中から自分の望みにあった・身の丈に合ったものを選び
年神様への感謝の気持ちを忘れないようにすることが大切だと言えます。
まとめ
しめ飾りの種類と意味・選び方について説明してきました。
それぞれのしめ飾りに込められた意味を理解することで、
自分がその年に飾るべきものが明確になったかと思います。
ぜひ欲を出しすぎず堅実に、より良い一年を迎えられるように
正しいしめ飾り選びを楽しんでみてくださいね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。