皆さんは、楽器といったらどんなものを思い浮かべますか?
おそらく大半の人が「ラッパ」「クラリネット」といった
息を吹き込むことで音が鳴るものを想像されるかと思います。
今回は、皆さんの楽器の概念を打ち砕く、叩く楽器「パーカッション」について解説していきます!
吹奏楽やオーケストラでも、陰に隠れがちで知名度の薄いこのパート。汗
バンドを支える重要な役割を担っているということをぜひ知ってほしいと思います!
パーカッションとは?
まずパーカッションとはどういうものか、というところです。
実は、「パーカッション」は楽器の名称ではないのですね。
●英語:percussion ●意味:打撃、振動、打楽器
叩く、こする、振る等を行うことにより音を出す楽器の総称。
※パーカッショニスト 渡辺庸介さんの動画です。
動画はパーカッションソロという少し特殊なものですが、とにかく色々なものを自由に叩くことで
音を鳴らしていることがお分かりいただけるかと思います。
また、パーカッションは定義が定義ですので、作曲者が「この音が欲しい!」と
何かものを叩いたら、それがもう楽器になってしまいます。
その関係もあり、パーカッション(打楽器)の数は膨大で、
長年パーカッションを担当する人ですら楽譜を見て「この打楽器なんだ!?」と
困惑してしまうほど。
(実際に私は、楽器とは程遠い仏壇の鐘を演奏したことがあります汗)
パーカッションの魅力
クラリネットやトランペットといった吹く楽器は、いわゆる花形で
曲のメロディーなどを奏でるその姿・音色は非常に美しく、やはり人気があります。
しかし、花形とは程遠い(コラコラ笑)パーカッションにはパーカッションなりの
他には絶対に変えられない魅力がたくさんあるのです!
吹く楽器なんてそっちのけで、パーカッションをやりたくなるような魅力を解説します。
魅力1.たくさんの楽器を一人で担当できる
他のパートは、基本的に「これ」と決まったらほかの楽器に移動することはなく
一つの楽器しか経験できません。
その反面パーカッションは、何十、何百種類とある楽器がすべて思いのままに演奏することができます!
しかも、そのたくさんの楽器は、音の鳴らし方も、もちろん音も多種多様。
とにかく飽きることなく音楽ライフを満喫することができますよ!
慣れてくると、一つの曲の中で3つ4つの打楽器を掛け持ちすることもできます。
楽器移動のとき、コンサートホールを歩き回れるのはパーカッションの特権ですよ!笑
魅力2.楽曲を体全体で表現できる
パーカッションには、「座って演奏する」という概念がほぼありません。
担当する楽器の移動が多いから、という理由もありますが、
「体で曲の喜怒哀楽を表現することができる」からですね。
楽曲の味付けとして、どちらかというと効果音で演奏するパーカッションは
他の楽器と比べて感情が込めづらいです。
(盛り上がりたいのに出番がない!みたいな時もあります笑)
その分体全体が使えるので、感情表現も自分の思うがままです!
体を低くして演奏することで、楽曲の「哀」を表現したり…
ノリノリでステップしながら演奏して、楽曲の「喜・楽」を表現したり…
自分の思うように楽曲を表現できるのが、パーカッションの楽しさですね。
魅力3.休み(休符)が多い
パーカッションはその性質上、何度も出番があるということは多くありません。
担当する打楽器にもよりますが、ひどいときで一曲で出番3回!なんてこともあります笑
コンサートとかで「何十曲もの練習をしなければいけない!」というとき
パーカッションは焦ることなく、一曲一曲の練習に打ち込めますよ!笑
その代わり、出番が少ないということは、「そこで必ずこの音が欲しい!」ということ。
間違っても「今どこ演奏してるんだ!?」とならないように
しっかり楽譜を追いかけてくださいね。笑
パーカッションに必要とされるもの
どの楽器を演奏するときにも言えると思うのですが、
一発一発が重要なパーカッションでは、特に「リズム感」が重要視されます。
求められたところで、ずれることなく楽曲を盛り上げる必要があるからですね。
逆に言ってしまうと、リズム感さえあればパーカッションをやる資格は十分!ということになります。
多種多様な楽器は、実際に触れて演奏することで覚えていきますので。
簡単なリズム感チェック方法を以下に紹介しますので、自信がある方もそうでない方も
一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
自分にリズム感があるかどうかをチェックできるだけでなく、繰り返し行うことで
リズム感アップにもつながりますのでお勧めです!
●用意するもの:メトロノーム(スマホのアプリでもOK)
手順1:メトロノームをテンポ100で鳴らす
手順2:その音に合わせて足踏みをする
手順3:足踏みの間に手拍子を挟む(右足踏み⇒手拍子⇒左足踏み⇒手拍子…)
手順4:手順3で問題なくできたら、メトロノームを60、80と変えて同様に行う
まとめ
パーカッションがどんなものか、お分かりいただけたでしょうか。
他の吹く楽器にはない魅力がたくさんあるということが、この記事から伝わればこれより嬉しいことはありません。
まずはリズム感さえあれば挑戦できるという敷居の低さも、良いところかと思います!
みんなで、パーカッションの知名度を上げていきましょう!泣
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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