フリーランスの健康保険の選択肢を全部紹介!会社員との違いやおすすめ民間保険も

フリーランスの保険アイキャッチ フリーランス
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク
  • 会社員とフリーランスでは保険(健康保険)が違うって聞いたけど、具体的にどう違うの?
  • フリーランスが加入できる健康保険、その他必要な民間保険があれば教えて!

こんな疑問を解消します!

【この記事の結論】

  • フリーランスが公的医療保険に加入する選択肢は全部で4通り
  • 公的医療保険だけではリスクに対応しきれないため、民間保険も検討
  • 無料で気軽に補償を受けたいならフリーナンス」がおすすめ!

会社員とフリーランスでは、加入すべき保険(健康保険)が異なります。

別の保険に加入しなければいけないということはわかっていても「何に入ったらいいんだ?」「会社員との違いは何?」といった疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。

この記事では「フリーランスと会社員で保険はどう違うの?」という内容をはじめ、フリーランスが加入できる健康保険の種類、ぜひ検討したいおすすめの民間保険についてまで、詳細に解説していきます。

最後まで読めば、自分はどんな保険に加入すべきなのかがわかります。フリーランスに起こりがちなリスクにバッチリ備えられますよ!

会社員とフリーランスの公的医療保険の違い

会社員とフリーランスの公的医療保険の違い

まず大前提として、日本は「国民皆保険制度こくみんかいほけんせいど」を掲げています。会社員であってもフリーランスであっても、公的医療保険に加入しなければいけないのは同じです。

その公的医療保険の中にもいくつかの種類があり、会社員とフリーランスでは加入するできるものが異なっています。

  • 会社員:健康保険(社会保険)
  • フリーランス:国民健康保険

名前はとても良く似ているものの、受けられる保険給付は少々変わってきます。健康保険と国民健康保険、それぞれの保険給付内容を以下の表にまとめました。

保険給付内容給付の概要健康保険(会社員)国民健康保険(フリーランス)
療養の給付病院で自己負担3割で済む
高額療養費制度ひと月あたりの限度額以上支払った分の医療費が
免除or後日支給される
出産育児一時金1児出産につき42万円支給される
(2023年4月より50万円に引き上げ予定)
出産手当金出産に際して仕事を休んで給料が支給されない期間の補填。
出産前42日間および出産後56日間のうち
休んだ日数分、所定の金額が給付。
×
傷病手当金病気やケガで3日以上続けて休んだ場合の4日目から
通算1年6か月間、休んだ日数分所定の金額が給付。
×
埋葬料被保険者死亡時に、葬儀をした家族へ5万円が支給される。
被扶養者が死亡した場合には、被保険者へ支給。

大抵の補償は会社員同様に受けられますが「出産手当金」「傷病手当金」の2つについては支給されません。

つまりフリーランスは、出産しようが大けがをしようが、仕事を休めばお金は入ってこないということです。

自分の身は、自分で守るしかないんだね…

それ以外にも、会社員と違って意識しなければいけないのが「取引先へ何らかの損害を与えてしまったケース」について。

損害賠償を求められた場合、会社員であれば基本は会社が責任を負うことになりますが、個人で仕事をするフリーランスは自分で責任を負うしかありません。

過失の大小にもよるものの、賠償金額が数千万~数億にわたることも大いにあります。とても一人の人間が支払える金額ではなく、備えがなければ破産してしまうほど。

フリーランスは、こういった「万が一」の場合の損害が大きすぎるため、公的医療保険制度に加えて、民間保険への加入を検討する必要があるということを覚えておきましょう。

リスク対策に効果的な民間保険については、記事後半で解説していきます。

フリーランスには国民健康保険の他に3つ選択肢がある

フリーランスには国民健康保険のほかに3つの選択肢がある

「フリーランスは国民健康保険に入る」と説明しましたが、実はそれ以外にも公的医療保険に加入する方法が3つあります。場合によっては保険料を抑えられる等のメリットを受けられる場合もあるので、入れそうなものがあるかチェックしてみてください。

国民健康保険組合に加入する

国民健康保険と似た名前でややこしいですが「国民健康保険組合こくみんけんこうほけんくみあい」という組合に入る方法もあります。

加入するには業種などいくつかの条件があるものの、国民健康保険より保険料が安くなることもあるのでぜひ検討したいところ。

特に有名なのが文芸美術国民健康保険組合ぶんげいびじゅつこくみんけんこうほけんくみあい(通称:文美国保ぶんびこくほ)です。詳細は以下のとおり。

メリットデメリット
・所得金額にかかわらず保険料が一定
・稼いでいるフリーランスほど収める保険料が少なくて済む
・組合加盟の各団体の会員であることが条件。(公式HPに対象団体の一覧あり)
・団体加盟に条件が設けられているうえ、入会金や年会費がかかるものもある。
文美国保のメリット・デメリット

加入条件が複雑ですが、その分保険料の抑制には効果的です。入会金・年会費なども加味して、トータルで本当に安くなるのか一度試算してから加入すると良いでしょう。

あくまでも目安ですが、課税所得金額が200万円以上ならば文美国保への加入でお得になる可能性が高いとされています。

なお、その名の通り芸術活動を営むフリーランスが対象となっていますが、執筆業も芸術活動とみなされているようでWebライターも加入できます。実際に加入している人も多いので、ぜひ検討してみてください。

健康保険の任意継続被保険者になる(会社員の場合)

会社員のときに加入していた健康保険に、一定期間なら継続で加入し続けることも可能です。

条件や特徴を以下の表にまとめました。

条件・健康保険に2年以上加入していた(2年以上会社員として勤めた)
・退職後20日以内に「任意継続被保険者資格取得申出書」
期間2年間のみ(その後は別の公的医療保険に移行する必要あり)
特徴・扶養家族の健康保険料は支払わなくていい(一部条件あり)
・1日でも保険料の支払いを滞納してしまうと脱退させられる
・会社員時代と違い、保険料は全額自己負担となる(会社と折半ではなくなる)

2年間しか任意継続はできないものの、扶養家族分の保険料を支払わなくて済むというのは嬉しいところ。

扶養している家族が多い人ほど、通常の国民健康保険よりお得になるでしょう。

思ったより保険料にお得感がないなと感じたら、任意継続を途中で辞めることもできます。いつでも国保や文美国保に移れますよ。

家族の扶養に入る

家族の中に会社員として社会保険(健康保険)に加入している人がいれば、扶養に入るという選択もあります。扶養に入った場合保険料を支払う必要がなくなるため、負担がグッと減ることに。

ただし誰でも不要に入れるわけではなく、主に以下のような収入面での条件がある点には注意してください。

  • 月収:10万8000円以下
  • 年収:130万円以下

あまり稼げていない時期限定の方法と言えそうです。

フリーランスになりたてで仕事が安定していないころであれば、これら条件を満たす場合もあるでしょう。

保険料の負担を大幅に抑えられるので、ぜひ一度自分の収入を確認してみることをおすすめします。

フリーランスのリスク対策におすすめの民間保険

フリーランスのリスク対策におすすめの民間保険

会社員とは違い、フリーランスの国民健康保険には「万が一に対する備え」が不足しているうえ、賠償問題になった場合の補償も手薄。

しかしどうにも対処できないわけではなく、フリーランス向けのサービスがいくつか提供されています。中でも特にリスク対策におすすめの民間保険を2つ紹介するので、うまく活用してみてください。

FREENANCE(フリーナンス)

フリーナンス
保険名FREENANCE(フリーナンス)
運営会社GMOクリエイターズネットワーク株式会社
利用料基本無料
補償内容業務遂行中の補償:5,000万円
仕事の結果(PL責任)の補償:5,000万円
受託財物の補償:100万円
その他特徴・ファクタリングサービスも無料で使える
・有料プラン加入で補償がさらに手厚くなる
・所得補償も加入可能。万が一のケガ・病気でも安心
公式HPhttps://freenance.net/

気軽にリスク対策するなら、インターネット関連事業で有名なGMOが提供している「フリーナンス」がおすすめです。基本無料で使えるにもかかわらず、登録するだけで以下の補償を受けられます。

  • 業務遂行中の補償:5,000万円
  • 仕事の結果(PL責任)の補償:5,000万円
  • 受託財物の補償:100万円

フリーランスなりたての頃は特に金銭面に余裕がないし「起きるかわからない事故のために高い保険料払えない!!」と考えてしまうよね。フリーナンスは基本無料だから嬉しい!

さらに有料のレギュラー/プレミアム会員になれば、著作権侵害や納期遅延といったやってしまいがちなミスまでカバーしてくれるように。レギュラープランなら月500円程度なので、より安心を求めるならグレードアップするのもありでしょう。

ケガや病気で働けなくなった場合の所得補償保険や、資金調達に便利なファクタリングサービス等も必要に応じて利用可能となっており、隙がありません。

登録して損することも特にないので、とりあえず無料会員になっておくのもおすすめです。思いがけず事故を起こして「加入しておいてよかった…」と胸をなでおろすことになるかもしれませんよ。

\無料でも最大5,000万円の損害補償がつく/

フリーランス協会

フリーランス協会
保険名フリーランス協会
運営会社一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会
利用料無料会員:無料
一般会員:年会費10,000円
※保険が受けられるのは一般会員のみ
補償内容業務遂行中の補償:5,000万円
仕事の結果(PL責任)の補償:5,000万円
受託財物の補償:500万円
業務過誤の補償:500万円
※有料会員の場合
その他特徴・国内最大級のフリーランス用ネットワーク・インフラサービス
・任意で所得補償も加入可能。ケガ・介護等まで広くカバー
・福利厚生や会員限定割引も受けられる
公式HPhttps://www.freelance-jp.org/

フリーランスとしての活動が軌道に乗ってきて「人とのつながりを持ちたい」「より快適に仕事に取り組みたい」という希望が出てきたら「フリーランス協会」に加入してみるのもいいでしょう。

先に説明したフリーナンスと同等の賠償責任保険が適用されるほか、フリーランス同士のネットワークや、会社員並みに手厚い福利厚生まで享受できます

特に福利厚生は充実していて、大手企業も導入している「WELBOX」が利用できるよ!

サービスの種類受けられる内容
健康サポート健康診断・人間ドッグが会員価格で利用可能
子育て両立支援保育施設・ベビーシッター・育児相談などのサポートで優待を受けられる
スキルアップ支援ビジネススキル取得に役立つスクールやeラーニングが会員優待で利用可能
リラクゼーション優待マッサージ施設・温浴施設・スパなどのリラクゼーションが会員価格で利用可能

ただし、サービスを十分に受けるためには年会費10,000円を支払って一般会員にならなければいけないので、少々敷居は高め。無料会員も用意はされているものの、恩恵はほとんどありません。

非常に多くの特典が用意されているため元を取るのは難しくないはずですが、出費が気になるフリーランスなりたてのころ等は良く検討したほうがいいでしょう。

フリーランスの保険に関するよくある質問

フリーランスの保険に関するよくある質問

ここでは、フリーランスによくある「保険に関する質問」をご紹介します。保険料は決して安い金額ではないため「よくわからないけど言われるがままに支払ってます」という状態は危険。きちんと納得して保険料を支払えるように、ここで紹介する内容をよく確認してみてください。

健康保険料を安くする方法はある?

国民健康保険の保険料を安くする方法は主に3つあります。

  • 家族の扶養に入る
  • 国民健康保険組合に加入する(例:文美国保)
  • 保険料の安い地域へ引っ越す

節約効果が一番大きいのは「扶養に入ること」。保険料負担ゼロになるので、条件を満たしているのであればぜひ活用してみましょう。

また意外と知られていないのが「都道府県によって国民健康保険料は異なる」ということ。住む場所によって年間数万~数十万変わることもザラにあるので、時間や資金に余裕があれば引っ越しを検討してもいいでしょう。

ちなみに「国民健康保険計算機」というサイトを活用すると、各地域ごとの健康保険料を簡単に算出することができます。事前にシミュレーションしてみてください。

支払った健康保険料分、節税になるって聞いたけど…

税金が計算される基本的な仕組みは以下の通りです。

(年間(1/1~12/31)の売上-経費-各種控除)× 税率

経費か各種控除が増えれば増えるほど、支払う税金は少なくて済むことがわかります。健康保険料は「経費」にはならないものの、代わりに「社会保険料控除」として全額控除扱いに。

病気にならない健康体だと「国民健康保険の恩恵を全然得られていない…」と残念な気持ちになってしまうかもしれませんが、忘れず申告すればしっかり節税にはなるということを覚えておきましょう。

【まとめ】フリーランスの健康保険・民間保険について

フリーランスの保険まとめ

この記事では「フリーランスと会社員の保険の違い」をはじめ、フリーランスが加入できる健康保険やおすすめの民間保険についてまで、詳細に解説してきました。

【この記事の結論】

  • フリーランスが公的医療保険に加入する選択肢は全部で4通り
  • 公的医療保険だけではリスクに対応しきれないため、民間保険も検討
  • 無料で気軽に補償を受けたいならフリーナンス」がおすすめ!

会社を辞めたら基本は「国民健康保険」への加入を検討するかと思いますが、そのほかにもいくつかの選択肢があり、それによって支払う保険料も変わってくるということをお分かりいただけたかと思います。

また、フリーランスのリスクは公的医療保険だけではとても賄いきれないのが実情です。この記事で紹介したような民間保険もうまく活用して、心にゆとりをもって仕事していけるようにしたいですね。

\無料でも最大5,000万円の損害補償がつく/

コメント

タイトルとURLをコピーしました